ソニーのネットワークカメラに任意のコードを実行される脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月23日、ソニー製ネットワークカメラ「SNCシリーズ」に脆弱性が存在すると公表した。

 SNCシリーズでは、ウェブブラウザからActiveXコントロールを利用して映像をモニタリングするソフトが使われている。このActiveXコントロールには、設定変数の一部の処理が適切に行われないためにヒープバッファオーバーフローが起きるという脆弱性が存在する。

 この脆弱性が悪用されると、悪意あるウェブページにアクセスしたユーザーが、コンピュータ上で意図しないプログラムを実行されたり、ファイルの削除、ウイルスやボットなどの悪意あるツールのインストールがされたりする可能性がある。また、ActiveXコントロールは一般的に一旦コンピュータ内にインストールされてから実行されることから、過去にこの製品を利用したことのあるユーザーも影響を受ける可能性がある。

 脆弱性が存在する製品は多数あるため、ソニーのウェブサイトなどで対象となる製品を確認し、対策する必要がある。なお、ソニーではこの脆弱性を解消するバージョンを公開しており、バージョンアップするよう呼びかけている。

 なお、JVNではこの脆弱性について以下のように分析している。

  • 攻撃経路:インターネット経由からの攻撃が可能(高)
  • 認証レベル:匿名もしくは認証なしで攻撃が可能(高)
  • 攻撃成立に必要なユーザーの関与:リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザー動作で攻撃される(中)
  • 攻撃の難易度:ある程度の専門的知識や運が必要(中〜高)

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