ソニー(安藤国威社長)は3月1日、ビデオ会議システム、監視用カメラなど業務用製品の事業戦略を発表した。IPネットワークへの対応を強化した業務用製品群の新ブランド名を「IPELA(イペラ)」シリーズとして全世界で展開していく。
新ブランド「IPELA」では、リアルなコミュニケーション環境を提供する高画質、高音質ビデオ会議システム、遠隔から管理可能なカメラとレコーダー、より高いセキュリティを構築する広域モニタリングシステムを核とした製品展開を図っていく方針。
これまで培ってきた音声・画像処理技術と、HD(高精細)映像にシフトする流れのなかで、大木充・業務執行役員上席常務プロフェッショナルソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデントは、「IVC(Integrated Visual Communication、映像コミュニケーション)を放送制作機器に次ぐBtoB事業の柱の1つに育てる」との意気込みを見せた。
企業、学校、金融機関、病院、交通機関、小売業をターゲットに販売チャネルを強化するとともに、コンサルティング、システム構築、サポートなどのソリューション展開を図り、ビデオ会議市場拡大を目指す。
また同日、ネットワークカメラの新製品「SNC-P5」(9万2400円)を発表し、その他の新製品についても、今年夏以降順次投入していく計画。また、同社のビデオ会議システムは、現在NECの「IPテレフォニーソリューション」と連携しているが、今年4月以降には国内と北米でシスコシステムズの「Cisco CallManager」および「SCCP(Skinny Client Control Protocol」にも対応する予定。
なお、新ブランドの「IPELA(イペラ)」は、IPとイタリア語の“美しい”=「BELLA」を合わせ、作業の場にビジュアルをもち込む意味を込めて命名したとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス