世界最大のチップメーカーのIntelが世界的不況を理由に規模を縮小するのは生産だけではない。同社は2009年に台湾で開催予定だった開発者向けカンファレンスの開催を取り止め、さらに中国の北京で開催予定のカンファレンスの日程を短縮した。
Intelは例年、10月に台湾で、そして4月に中国でそれぞれIntel Developer Forum(IDF)を開催している。米国時間2月9日のIntelの発表によると、米国で開催されるIDFには影響はないという。北京で開催されるIDFは、通常2日間の開催日程が1日に短縮される。
Intelは、自社製品や技術の発表の場としてIDFを利用している。2008年に米国で開催したIDFでは新型「Core i7」チップを発表した。
Intelの広報担当、David Dickstein氏は「すべては不況が原因だ」と述べ、さらに次のように続けた。「北京での日程短縮や台湾での開催中止を出展者やスポンサーに知らせたところ、肯定的な反応が圧倒的に多かった。彼らは、(IDFの開催中止や日程短縮は)最終損益にプラスに働くと述べている」
しかし、北京でのIDFの入場者数は大幅に減少する。「以前なら、世界各国から100社以上のメディアを招待していた。しかし、今やIDFは完全にローカルコミュニティ向けだ。入場者数は従来の5000人強どころか1000人を下回ると見ている」とDickstein氏は語る。しかし、同氏は北京でのIDFを世界に伝える手段を検討しているという。「バーチャル(仮想)カンファレンスも検討中だ」(同氏)
Dickstein氏によると、北京、台湾のどちらのIDFも2010年から再び従来の日程で開催予定だという。よって、今回の中止や期間短縮は一度限りの措置である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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