2009年のERP市場は5年ぶりのマイナス、縮小傾向は2010年までは続く

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 矢野経済研究所は2月9日、ERP市場動向に関する調査結果を発表した。2009年は5年ぶりに市場が縮小すると見ている。

 2008年のERPパッケージライセンス市場は前年比7.1%増の1255億円と推計している。近年好調に拡大していたERP市場だが、急激な景気悪化により成長スピードが鈍化した。それでも2007年から2008年初頭段階の受注の消化分があったため、前年比増となった。

 2009年のERPパッケージライセンス市場は前年比2%減の1230億円と予測しており、ERP市場では5年ぶりの縮小となる。その理由として、当面景気が好転する兆しが見あたらず、ERP投資の規模縮小や凍結、先送りなどの増加が推測されるためとしている。

 市場縮小傾向は2010年まで続く見込み。ただし、基幹システムの重要性は高いため、他の投資分野と比較するとマイナス幅は小さいと見ている。生産性の向上やコスト削減など、経営体質を強化するためのIT活用ニーズが根強いことから、ITベンダーにとっては企業の戦略的な投資を引き出せるが重要なポイントとなり、「見える化」や「コンプライアンス」がキーワードとなると矢野経済研究所では予測している。

 この調査は、2008年10月から2009年1月にかけて、23社の国内ERPパッケージベンダーを対象に矢野経済研究所の専門研究員が直接面談して実施した。

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