カナダの通信機器メーカーでBlackBerryを開発するResearch in Motion(RIM)の共同経営責任者(CEO)2人および幹部2人の合計4人は、カナダの証券委員会によって現地時間2月5日に承認された合意の下、ストックオプション付与の日付改ざん問題で和解し総額7450万米ドル(9200万カナダドル)以上を支払うこととなった。
この和解契約書(PDFファイル)によると、共同CEOのJim Balsillie氏とMike Lazaridis氏、最高財務責任者(CFO)のDennis Kavelman氏、財務担当幹部のAngelo Loberto氏は、1996年から2006年にかけて全従業員に付与された不正な価格のストックオプションで得た利益に対して3100万ドル、この問題の調査によって同社が被った費用に対して3640万ドルをRIMに支払い、行政処分としてオンタリオ証券委員会(OSC)に740万ドルを支払うことで合意したという。
RIMは声明で、同社と同社幹部はまた、RIMのストックオプション付与慣行を調査している米証券取引委員会(SEC)に対しても和解を申し出ていることを明らかにした。これらの申し出はSECの承認が条件となっている。この申し出が承認されれば、同社の事業に対する重大な悪影響は避けられるとRIMは述べている。
RIMのリードディレクターJであるJohn Richardson氏は声明で、「RIMとしては、当事者らがOSCと和解したことを歓迎したい。また、SECとの問題が解決することも期待している」と述べた。
和解契約書によると、RIMが付与したストックオプション3200件のうち約1400件で、オプションの価値が上昇するよう日付が改ざんされていたという。
RIMの従業員は、こうした行為により約5360万ドルを得たが、返却されたのはその半分にとどまっていると和解契約書は述べている。
同社は4日に、この和解が合意に達したことを発表していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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