カカクコムは価格比較サービス「価格.com」をアクセラレータとWebスライスに対応させた。価格.comの商品検索アクセラレータを使うと、たとえばニュースサイトに「オープン価格」として紹介されている電化製品の最低価格をその場で確認できるようになる。これまではその新製品の名前をコピーして、価格.comの検索窓に貼り付けて検索する必要があった。
さらにアクセラレータから価格.comの詳細ページに移動すれば、最近の価格変動もチェックできる。価格の部分のテキストを選択してWebスライスに登録すると、価格が更新されるごとに知らせてくれる。
カカクコム プロダクト本部 ショッピングメディア部長 上席執行役員の結城晋吾氏は、「私もテキストをコピーして別サイトで検索という手順に慣れていたが、1回アクセラレータを使ってしまうともう戻れない」と語り、価格.comアクセラレータの利便性をアピールした。
ヤフーはYahoo!オークションをWebスライスに、Yahoo!辞書をアクセラレータに対応させた。Yahoo!オークションの商品詳細ページで商品名にマウスカーソルをあわせると、Webスライスアイコンが表示される。これをクリックしてIE8のバーに登録すると、現在価格、残り時間、入札件数などをいつでも把握できるようになる。
またYahoo!辞書のアクセラレータ機能は、調べたい言葉をヤフーを開かずにその場で検索できるようにするもの。テキストを選択して、アクセラレータアイコンをクリックし、登録してある検索プロバイダからYahoo!辞書を選ぶと、言葉の意味が表示される。
ヤフーは以前から同社サービス用にカスタマイズした「Yahoo! JAPAN向けInternet Explorer 7」を公開してきた。今回も「Yahoo! JAPAN向けIE8」を提供する予定だ。
これらのアドオンはすべてInternet Explorer アドオンギャラリーからインストールできる。アドオンギャラリー自体もWebスライスに対応しており、「本日のおすすめアドオン」というWebスライスをIE8に登録しておくと、人気のアドオンを見逃さずに済む。
マイクロソフト コマーシャルWindows本部 シニアプロダクトマネージャの原田英典氏によれば、IE8正式版の公開時期は未定とのこと。「鋭意開発中だが、大好評でフィードバックを多くいただいている。2009年内には出したい。来年、RC(製品候補版)4の話なんかしたくないので(笑)」(原田氏)
IEがブラウザ市場シェアに占める割合が7カ月連続で落ち込み、一方でMozillaの「Firefox」やAppleの「Safari」、Googleの「Chrome」がシェアを伸ばしているとの報道もある。これについてマイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長の中川哲氏は、「具体的なシェアについて数値ではお答えできないが、IE8は日本で非常に好評。欧米とは事情が違う」とあくまで前向きな姿勢だ。
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