コンサルティング担当がMacで過ごす1日--ビジネスで使うMacレビュー - (page 2)

11:00〜 次期案件資料作成

 他メンバーは全員Windowsを使用しているため、書類はMicrosoft Officeで作成しています。

 Mac版のOfficeをインストールしているのですが、人と共有する資料の場合、レイアウト崩れ等で問題が度々発生しました。自分だけで作る資料でPDFに変換した上で提出する物でしたらいいのですが共有という点で考えるとまだまだ難しいというのが現状でしょうか。操作ボタンの配置についても異なるため、あまり快適とは言えない操作性に感じてしまいます。

Mac版Officeの画面 Mac版Officeの画面

13:00〜 客先打ち合わせ

 打ち合わせ時はメモを取るのに使用します。会社のメインPCを持ち歩いている状態なので突然必要になった資料があってもその場で閲覧できるため大変便利です。CentOSでサーバも起動させているため、公開前のウェブシステムでも開発環境を見てもらうことができます。

14:00〜 次の予定まで喫茶店で仕事

 プレゼンの最終チェックです。イー・モバイル経由で会社のネットワークにログインし、skypeでメンバーとチャットをしながら最終調整を行っていきます。

14:30〜 プレゼンテーション

 MacbookはMIni DisplayPortですので、一般的なプロジェクタでは接続できないことが多いです。

 接続するためには2500円程度の変換ケーブルを買わなくてはなりません。スマートに使いたいMacですが、色々付属品を持ち歩くようになっていきそうです。私の場合プレゼン資料をWindows側で作成することになりましたので、映りの面で差があるかは比較できませんでした。

16:00〜 システム開発

 システム開発で利用するソフトに関して、Windowsで利用していた機能を実現するものは、基本的にすべてMacでもありました。

 しかし同じソフトでも機能面で若干の差があったり、慣れるまで苦労しました。Officeでも同様だったのですがちょっとしたショートカットの違いでも頻繁に使う物だとストレスを感じることがあります。たとえば「delete」キーがWindowsでいうバックスペースです。ついつい間違えてしまうことがあります。また入力後に文字種類を変更するのにF9やF10等をよく使用しますが、そちらも機能しませんがついつい押してしまって、画面が明るくなったりします。

 更にこちらはショートカットというよりキー配列の問題ですが、プログラムを書いているときに相当な頻度で使用するファイル保存「command + S」がとても押しづらいです。ホームポジションにおいた状態のまま保存したいのですが、左手親指をかなり内側に入れないと押せません。しょっちゅう保存ミスをしてしまいます。

 デザイン面でもアップル提供のソフトウェアは非常に洗練されているのですが、サードパーティ製や個人作成のフリーソフトに関して見劣りする物が多いように感じます。Windowsですと同様のソフトが複数公開されているので、機能面・デザイン面共に自分の好みの物を探せますが、どうしても母数が少ないため我慢して利用することも多々あります。

19:00〜 プライベート利用

 動画や写真を見たり、ウェブを見ながら音楽を聴いたり、プライベート利用に関しては言うことなしです。

 Windowsは長年使っているので新鮮味に欠けますが、Macですと標準で入っているソフトを触っているだけでも楽しめます。

 一日の実際の仕事の中での利用を書いてみましたが、Macを仕事で使うにあたり、足かせとなるようなことはありませんでした。ただし会社で業務に特化したアプリケーションを使用していることも多いと思いますので、そういったアプリケーションがある場合にはまた問題が発生するかもしれません。

 一日を通してですが、やはりショートカットキーの違いや文字変換の際に表示される順番が長年親しんだWindowsと違うため、入力ミスをすることが非常に多くなりました。あくまで慣れの問題ですが、Macに完全に慣れてしまうと、今度はWindows端末を触る時に間違ってしまいます。家でも会社でも使用するパソコンがMacのみでしたら問題ないですが、私の場合でも会社、家でサブマシンとしてWindowsを使用することも多々あります。

 その際に即座に頭を切り替えるというのは、なかなか難しいことです。メールでの入力ミスやショートカットキーの違いによる誤動作、1つ1つは大した時間のロスではないですが、スピードも正確性も重要なビジネスにおいては、トータルで考えると大きな影響となる可能性もあります。

 私の感じたマイナス面についても記載しましたが、やはり複数OSを2つのキーを押すだけで切り替えることができ、メインPCとして十分実用に堪えるものを常に持ち歩くことができる点がすばらしいです。Windowsがフリーズして起動している間でも、Macで別作業を進めることもできます。

 また本当に多くの方に打ち合わせの席で「お、マックだ。いいよね〜」と声をかけていただき、私と同様古いマックしか使っていない方々も興味津々でした。Linuxでもマックでも気になるソフトウェアが発売されたというニュースを見たとき、外出先でもすぐに試してみることができます。iphone SDKについても興味がありましたが使うことができずにいたので、ついに使える環境ができてうれしいです。

 仮想で起動しているOSでも、速度面で遅いと感じることはまったくありません。ウェブ開発したサイトのクロスブラウザ動作チェックも、わざわざ他OSをインストールしているマシンを起動して行わずにできるのも本当に便利です。

 次回は、iLife '09とiWork'09のレポートをお届けする予定です。

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