2010年に訪日外国人旅行者数を1000万人とすることを目標に、政府観光局が「ようこそ!ジャパン」キャンペーンを展開している。消費者が外国人観光客を案内するとしたらどうしたいか、20代から50代を中心とするネットユーザー709名の回答を集計した。
国内で外国人観光客を連れて行きたい場所を複数回答形式で聞いたところ、トップは「京都」で54.4%。2位以下を20ポイント以上引き離して1位を獲得。以下、2位「鎌倉(30.2%)」、3位「東京(29.5%)」と続いた。伝統的な日本の建造物や雰囲気が残る「京都」「鎌倉」が上位に、そこに現代の日本を象徴する「東京」が食い込む結果となった。
外国人観光客にすすめたい日本の食べ物について複数回答形式で聞くと、52.5%が「寿司」と回答。2位には41.3%で「お好み焼き・たこ焼き」、3位に36.8%で「ラーメン」という順位に。世界的に広まった「寿司」に続いて、並んででも食べたいというファンも多い「ラーメン」、今や関西圏以外にも出店が増えている「お好み焼き・たこ焼き」と、庶民的な食べ物がランクイン。庶民の味が“日本の新たな食文化”として定着しつつあるようだ。
外国人に教えたい日本の文化について複数回答形式で聞くと、64.5%が「温泉」と回答。次いで、2位が「こたつ」で41.7%、3位は「シャワートイレ」の28.3%。2位、3位と生活に密着したアイテムが“外国人に教えたい文化”として上位となった。
すすめたい日本の食べ物、文化ともに「庶民的な生活」に密着したものが高い票を獲得した。「伝統的な日本文化」を重要視する一方、「現代の日本」の良さを伝えたいという意識が高まっているのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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