Red Hatは米国時間1月20日、エンタープライズ向けOSの新バージョン「Red Hat Enterprise Linux 5.3」(RHEL 5.3)を世界各国でリリースした。新版では仮想化機能が強化されたほか、Intelの新プロセッサ「Core i7」に新たに対応し、Sun Microsystemsの「Open Java Development Kit」(OpenJDK)も搭載している。
Red Hatで最高経営責任者(CEO)を務めるJim Whitehurst氏は、2008年10月のインタビューで、「仮想化機能は、独立したレイヤではなく、OSの一部となるだろう」と述べ、仮想化は同社の主要な優先事項の1つだと語っていた。
RHEL 5.3では仮想化機能が強化され、x86-64環境でより大規模な仮想マシン(最大32基の仮想CPUと80GバイトのRAM)の作成が可能になった。RHELは現在、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)など、数多くの大規模な仮想インスタンスを実行するのに利用されている。
RHEL 5.3はまた、Intelの最新アーキテクチャ「Nehalem」(開発コード名)を採用した最初のプロセッサであるCore i7にも対応している。2008年8月に発表されたCore i7は、Intelにとって「Core 2 Duo」の後継となる製品だ。
さらにRHEL 5.3では、Sunがサポートする「Java SE 6」オープンソース実装であるOpenJDKが搭載されている。これは、Red HatのJavaアプリケーションサーバ「JBoss」への対応を意図したものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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