PennyはiPhone向けの家計簿アプリ。なお、dropping, Inc.は企業ではなく、プログラマーの徳山知永氏らによるユニット。
位置情報や日付、時間などをもとに、入力履歴から「これを買いましたか?」と表示する。毎週決まった曜日に発売される雑誌などを入力するのに便利とのことだ。入力時に「食費」などカテゴリを設定することで、どのカテゴリにどの程度使ったかを自動集計してグラフ表示する機能も持つ。このほか、世界中のどこで、どのカテゴリにいくらくらい使われているのかを、地球儀の上にマッピングして表示する機能も持たせるという。
アプリ自体は無料で提供し、データをバックアップしたりPCからでもデータを入力できるサイトを月額課金で提供することで、収益を上げる考えだ。
「家計簿をつけるのはつまらないとか、主婦がつけるものだというイメージがある。Pennyを通じてそういった既成概念を変えていきたい」(徳山氏)
最終審査ではこのほか、位置情報や交通情報をもとに目的地までバスで案内したり、タクシーを配車したりするジオモバのサービスや、マーケットプレイスを運営したい事業者向けに、クラウドコンピューティングを活用したシステムを提供するチーム・クラウドマーケットの「Multi-Modal Meta Market(M4)」が披露された。
コンテストを主催した三井ベンチャーズ代表の長尾收氏は今回披露された5組の製品やサービスがいずれも素晴らしいとした上で、「まだまだ伸びしろがある」と今後の成長を期待していた。また、Mitsui & Co. Venture PartnersでInvestment Partnerを務めるVoytek Siewierski氏は「iPhoneとAndroidは新しいオープンプラットフォームだが、これはiモードに始まったモバイルイノベーションの続きでもある。日本にこういったコミュニティがずっと存在していることを嬉しく思う」と話し、日本がモバイル分野をけん引することを期待していた。
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