米国大統領に就任するBarack Obama氏が米国時間1月20日正午に就任演説を開始したころ、補佐官らは大統領の公式サイトWhitehouse.govの切り替えに忙しかった。
米国東部標準時1月20日午前11時59分まで、同サイトにはホワイトハウスを去る前大統領George W. Bush氏の写真が使われていた。更新されたサイトで最も目を引くのは、「アメリカに変化が到来した」(Change has come to America)というスローガンと並べて掲載された、Obama新大統領の特大写真だ。
米国大統領の公式サイトが開設されたのはBill Clinton元大統領の任期中なので、Whitehouse.govの当主が変わるのは今回でまだ2回目だ。Clinton氏からBush氏への引き継ぎ時には問題が生じた。2001年1月20日、サイトは一時的に「ここに有意義な何かを挿入せよ」という行を掲載したほか、壊れたリンクと404エラー(ページが見つからないエラー)に悩まされた。
Obama大統領の新サイトもまた問題を抱えている。サイト管理者はObama氏が「就任を宣誓した」とするエントリを、実際の就任宣誓より早い時間に掲載した。また「Read the Inaugural Address」(就任演説を読む)というタイトルになりそうなウェブページは、Obama大統領が演説を終えてから1時間たった時点でも空白だった。一部の写真の説明文は不正確だった。また、検索オプションの動作も不安定だった。
ホワイトハウスは今回、「ブログ」と称するものを提供している。Bush前大統領の時には、外国を訪問した際に「旅行メモ」のようなものが時折取り上げられるくらいで、ブログはなかった。ホワイトハウスのニューメディア担当ディレクターでブログへの寄稿者でもあるMacon Phillips氏は、ある投稿で「Whitehouse.govは、新政権がこうしたオンラインとのかかわりを拡大し深める取り組みの、ほんの始まりだ」と述べ、史上最も「オープンで透明な」政権を実現すると述べた。
少なくともこの始まりの段階においては、ホワイトハウスのブログは、プレスリリース(和解の日の宣言)と、Obama大統領の声明(1月19日のスピーチと1月20日の就任演説での発言)を寄せ集めたものに近いように思える。コメントはできず、記事の投稿者は自明ではない。そして、エントリについて発言をしているほかの誰かとつながる手段、つまり「トラックバック」に対応していない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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