オーストラリアの企業Koganが、ディスプレイの解像度が低いことを理由に、予定していた同国初のAndroid搭載スマートフォン「Kogan Agora Pro」を無期延期し、現在の仕様では出荷しないことを明らかにした。
Koganの創設者であるRuslan Kogan氏は声明で、「現時点で考えると、Agoraの現在の仕様では、いずれ互換性や相互運用性に支障が出ることは確実だと思われる」と述べている。
「Agoraの設計時点から、Androidコミュニティーは急速に発展してきた。(中略)Androidプラットフォームが提供すべきものすべてを実現するには、Agoraを設計し直す必要があると考えるに至った」
同社のスマートフォン「Kogan Agora」とAgora ProのディスプレイはQVGA(240×320ピクセル)対応の2.5型。一方、現在市販されている唯一のAndroid搭載スマートフォンであるHTC製「Dream」は解像度320×480ピクセル、3.2型のディスプレイを搭載している。
GoogleのAndroid OSはオープンソースプラットフォームで、ソフトウェア開発者は自由にアプリケーションを作り、「Android Marketplace」でダウンロード提供することができる。Dreamは唯一の市販されているAndroid搭載スマートフォンであるため、開発者は同機のディスプレイ解像度に合わせたアプリケーションを開発していくことになるだろう。
Koganは、予約販売されていた分については返金を予定している。同社の新しいAndroid搭載携帯電話は開発段階にある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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