日立マクセルは1月13日、液もれゼロ設計を採用したアルカリ乾電池、ニュー「ボルテージ」を開発した。業界初の液もれ補償を実現する。発売は4月1日から。価格はオープンとなるが、店頭想定価格は現行ボルテージシリーズ同等となる見込み。
ニューボルテージは、アルカリ乾電池に使用されている亜鉛合金を新亜鉛合金「MICROZINC α」(ミクロジンク アルファ)に変更することで、液もれゼロ設計を実現したという。これは日立マクセルの特許技術により可能になったもので、過放電での液もれを防止する効果があるとのことだ。
新技術の採用により、日立マクセルでは業界初となる「液もれ補償」を実施する。使用推奨期限内(5年)で、正しく使用していた上で液もれが発生した場合は、電池交換または機器の修理、交換に対応するという。
同社では「クレームの8割にのぼる液もれに注目して製品を開発した。これにより、長持ち、強力、液もれとすべての要望に対応できた。長年の取り組みの結果実現できたと考えている」(執行役専務グローバル営業担当の松本彰氏)と開発の経緯を話した。
ニューボルテージでは液もれゼロ設計のほか、長持ち性能105%を実現。そのほか製品の輸送には鉄道を利用し、CO2排出量の低減にも取り組んでいるという。
4月1日から単1、単2、単3、単4、単5、9Vの全6サイズが販売されるが、液もれ補償がついているのは単3、単4の2サイズのみとなる。
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