6月、内閣府は国民の意識を把握するため、国民生活に関する世論調査を行った。現在の生活満足度を「所得・収入」「資産・貯蓄」「自動車、電気製品、家具などの耐久消費財」「食生活」「住生活」「自己啓発・能力向上」「レジャー・余暇生活」の7項目それぞれに聞いている。
回答者の6割が50代以上の内閣府調査と、20代から40代を中心とするネットユーザーとでは回答に違いがあらわれるのか、ネットユーザー男女430名に同様の意識調査を行い比較した。
「満足している」と「まあ満足している」をあわせた回答を「満足」とすると、満足度が高かった項目は「食生活(69.5%)」「自動車、電気製品、家具などの耐久消費財(56.3%)」「住生活(55.6%)」「レジャー・余暇生活(50.7%)」で、それぞれ半数以上が満足と回答。
「やや不満だ」と「不満だ」をあわせた数値が最も高かったのは「資産・貯蓄(69.5%)」で、7割近くの人が不満をもっている。次に「所得・収入(49.5%)」が続き、「自己啓発・能力向上(46.0%)」「レジャー・余暇生活(42.1%)」も4割以上が不満としている。
また、内閣府調査と比べ、不満とする回答が多かったのは「住生活」で、ネットユーザーの不満率は40.7%と、内閣府調査の不満率より16.7ポイント高かった。他、満足度が内閣府調査と比べ大幅に低かったのは「自己啓発・能力向上」のマイナス17.2ポイントと「資産・貯蓄」のマイナス11.7%だった。
調査対象者の年代構成に加え、景気が悪化した12月という調査時期を考慮する必要はあるものの、すべての項目において、満足度は内閣府調査に比べ低い結果となった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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