共同テレビジョンは12月19日、DVDとBlu-rayを1枚のディスクに収録したハイブリッド版Blu-rayを商品化すると発表した。連続ドラマ「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」をBlu-ray BOXとして2009年2月18日に発売する。
ハイブリッド版Blu-rayは、1層Blu-ray Disc面と2層DVD面から構成されており、DVDディスクにBlu-ray Disc層を付加した全3層構造となる。Blu-ray Disc面は読み取り面から0.1mmのところに、DVD面は同0.6〜0.65mmのところに配置されておりBlu-ray Disc層はDVDの再生に影響を与えない特性を有しているとのことだ。
Blu-ray Disc層は1層の25Gバイト、DVD層は2層の8.5Gバイトの容量を持ち、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」では、1枚のディスクに約3話が収録されているという。
Blu-ray DiscプレーヤーではBlu-ray Disc版が、DVDプレーヤーではDVD版が自動的に再生される仕組み。DVD層を読み取る際には、レーザーの光路にBlu-ray Disc層があるが、再生互換は約99%確認しているとのことだ。
「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」は、フジテレビにて2008年7月から放映された連続ドラマ。本編は534分の全11話で、これに特典映像がつきパッケージ化される。
ハイブリッド版Blu-ray BOXは、全4枚組みで価格は3万6540円。本編11話と特典映像160分が付属する。共同テレビジョンでは「リビングではBlu-ray版で、Blu-rayプレーヤーのない寝室ではDVDでなど、再生環境によって使い分けられるディスク」としている。
通常のDVD-BOXも同時発売されるが、こちらは1枚のDVDに2話ずつが収録された全7枚組み。価格は2万3940円。こちらは特典映像が118分となる。
今回のハイブリッド版Blu-ray BOXでは、オーサリング・製造を共同テレビジョンが手がけ、ポニーキャニオンより販売される。このほか、製造ではインフィニティストレージメディアが、オーサリングではビデオテックが技術協力という形で参加している。
製造価格は明らかにされなかったが、「通常のBlu-ray Disc、DVDを足した製造価格より、やや安くなる」とのこと。
共同テレビジョンでは「将来的には、Blu-rayとDVDの両方を揃えなければならないレンタル店などへ、省スペース化の一環として導入していきたい」と話した。なお、コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命のハイブリッド版Blu-rayのレンタル化は予定していないという。
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