Appleは、英チップメーカーのImagination Technologiesの株式を、少額ながら取得して、将来の「iPhone」および「iPod touch」のグラフィックス機能を強化していく方向性を打ち出した。
Imaginationは現地時間12月18日、Appleが同社株式の3.6%を取得し、320万ポンド(約500万ドル)という、Appleにとってはわずかの金額ではあるものの、出資を受けることになったことを正式に発表した。Imaginationは、さまざまなアプリケーション向けのチップコアを設計しており、その中でも特に顕著なのは、携帯電話のグラフィックス向け「PowerVR」コアである。
AppleInsiderは、これまでもAppleが、PowerVRの技術に興味を示してきたとの情報をキャッチしており、今回の出資は、AppleがImaginationに関心を抱いていることを示唆するものとなっているという。2008年に入って、Imaginationは、ある「国際的なエレクトロニックシステム企業」が、PowerVRのグラフィックスコア使用のライセンスを取得したと明らかにしており、18日に出したプレスリリースでは、Appleもライセンシーであると公表している。
PowerVRコアは、以前のP.A. Semiの開発チームが、将来のiPhone向けに開発を進めているとされる、ARMベースのプロセッサコア設計と共存することになりそうだ。さらに、Imaginationは、iPhoneが現在採用しているプロセッサメーカーのサムスン電子とも、製造ライセンス契約を結んでおり、これは、おそらくAppleが、P.A. Semiによる開発が完了した後も、引き続きサムスン電子を製造パートナーとしていく意向であることを示すものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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