12月10日にオープンした美容家IKKO氏のオフィシャルサイト「IKKO Style」に、ファンとの交流を図るツールとしてミニブログサービス「Twitter」が採用された。これまでコアなインターネットユーザーに使われたきたTwitterが女性ユーザーを獲得するチャンスを得た。
IKKO Styleは、Twitterなどでユーザーとの双方向コミュニケーションをとる「コミュニティ」、IKKO氏の芸能活動や美容、コスメ関連情報、プライベートな活動をブログで情報発信する「インフォメーション」、メイクアップテクニックなど会員特典を提供していく予定の「ファンクラブ」の3要素で構成される。
Twitterの日本展開を支援するDGインキュベーションの枝洋樹氏によれば、芸能人がTwitterを公式に利用するのは日本初のことだという。IKKO氏は自らTwitterアカウント「IKKOStyle」を開設し、ブログと使い分けて更新していく。「ブログを読むと芸能人を身近に感じる。それがTwitterならもっと身近な存在になるだろう」(枝氏)。
IKKO Styleのサイト上では、IKKO氏の発言とIKKO氏宛の発言を閲覧できるほか、Twitterでフォローするためのリンクも用意されている。
また、Twitterのコミュニティ機能「Twicco」において、IKKO氏のコミュニティ「twikko」も開設した。ここにはIKKO氏のつぶやきのほか、IKKO氏のファンのつぶやきも投げ込まれる。IKKO氏をきっかけにTwitterを使い始めた人が同じ趣味を持つユーザーを発見するのにも利用できる。
IKKO Styleの制作を担当したCGMマーケティングの津田一成氏は、「IKKOさんは『美の格言』というものを雑誌、テレビなどで発する機会が多いので、140字という制限があるTwitterは最適。ブログとの棲み分けができるのではないか」と語る。すでにIKKO氏にはTwitterの使い方をレクチャー済みだという。
IKKO Styleの会員を対象としたリアルイベントも計画している。「IKKOさん本人もデジタル化に意欲を見せている。月1、2回でファンイベントを開催し、そこでもTwitterをコミュニケーションツールとして活用していく」(津田氏)
ブログは芸能人が利用することで一般の間にも広がっていった。今後はTwitterも芸能人のオフィシャルアカウントを積極的に開設して、知名度を上げていく考えなのだろうか。
これについて枝氏は、「芸能人を軸にすることは考えていない。企業向けオフィシャルアカウントなども含めて提供していきたい」と話した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」