ATOKは英語入力を支援、バックアップサービスも--ジャストシステム「JUST Suite 2009」

　ジャストシステムは12月9日、オフィス統合ソフト「JUST Suite 2009」を、2009年2月6日より発売すると発表した。希望小売価格は、2万6250円（税込）。本日より発売予約を開始をした。

JUST Suite 2009パッケージ

　Just Suiteは、日本語入力システム「ATOK 2009」やWord互換精度を追求したワープロソフト「一太郎2009」、数式チェック機能などを強化した表計算ソフト「三四郎2009」など8つのアプリケーションをワンパッケージにしたもの。これらのソフトは、単体でも2009年2月6日より発売される。

単語が浮かばないとき、「bennri（べんり）」とローマ字入力すると、英語に変換する

　ATOK 2009のポイントは、日本語の変換精度向上、英語入力支援、ウェブ連携機能の強化だ。中でも大きな変化は、英語入力支援機能である「ATOK 4E」を取り入れたことだ。

　「英数」キーを押すと英語入力モードに切り替わる。推測候補モードで、アルファベットを入力する度に候補が絞り込まれ、長い単語も少ないキータッチで入力できる。

　またリアルタイムでスペルチェックができる機能や、品詞や表記の連接情報を統計的に処理し、次の入力を推測して候補を提示する「英語推測入力」、思い出せない単語をローマ字入力すると英単語に変換してくれる「和製タブ」機能も搭載された。

品詞や表記の連接情報を統計的に処理し、次の入力を推測して候補を提示する「英語推測入力」

　ATOK 2009 for Windows[プレミアム]では、ロングマン英英／和英辞典 for ATOKを搭載。「Endキー」を押すだけで電子辞書を検索できるほか、8万8000件の用例も参照可能だ。

　Just Suite 2009のビジネスオーナーである大野統己氏は、Just Suite 2009の進化ポイントとして（1）見る人に新鮮な印象を与える多彩な表現方法、（2）快適さと効率を追求した操作性の改善、（3）重要なデータの保護など安心できる環境作りの3つを挙げた。

「力士」が登場して画面を切り替える。計8種類の効果を搭載

　プレゼンテーションソフト「Agree2009」では、マウスカーソルを文字や図に重ねると、強調表示する機能を搭載し、プレゼンの表現力を高めた。また画面を切り替える効果を8種類搭載。カーテンで幕を開けるといったアニメーションや、力士がスライドを押し出すなどインパクトのあるものがそろう。これは教育現場で使うことを想定したという。

　操作性の向上としては、一太郎2009は、「こだわりの書き味」をデザインコンセプトに、デザインを一新。文字飾りなど、反映前に確認できるリアルタイムプレビューなどを搭載した。また、Wordとの互換性が難しかった罫線を多用したファイルなども、ほぼそのままコンバートできるなど、互換性を高めた。

三四郎2009には「数式入力パレット」を搭載

　また、三四郎2009には「数式入力パレット」を搭載し、マウスだけでもスムーズな数式入力を行えるようにしたほか、数式の流れを矢印で示し、数式チェックができる「参照トレース」なども搭載。Excel 2007形式のグラフ枠の読み込み・保存にも対応した。

　重要なデータの保護など安心できる環境作りとして、オンラインバックアップサービスを開始することを明らかにした。

　JUST Suite 2009、一太郎2009、ATOK 2009の登録ユーザーを対象にしたもので、「IDisk Backup [1年限定無償版]」を提供する。これは、あらかじめ指定したフォルダやファイルを自動的にインターネット上の専用領域にアップロードして、更新・保存できるもの。大事なドキュメントや辞書機能を定期的にバックアップ可能だ。

　容量はJUST Suite 2009ユーザーが2Gバイト、その他のユーザーは1Gバイト。すでにストレージサービス「InternetDisk」を使っているならば、同じアカウントで管理できる。有効期限は初回アクティベーションから1年間で、申込期限は2010年3月31日。

※JUST Suite 2009に搭載されるメールソフトは「Shuriken 2008」で、「Shuriken 2009」は2009年3月より無償ダウンロードとなる。