KDDIは12月3日、次世代高速無線通信である3.9世代移動通信システム(3.9G)にLong Term Evolution(LTE)を採用すると正式発表した。商用化に向けたコアネットワーク機器ベンダーとしては、日立製作所を選んだ。日立はカナダのノーテルネットワークスと協力し、LTEソリューションを開発する。
LTEは、携帯電話で100Mbpsを超える高速通信が可能になるシステム。移動通信システムの標準化団体である3GPPにおいて標準化が進められており、KDDIは2005年11月からこの団体に参加している。KDDIではコストや汎用性、国際動向、将来発展性などを勘案し、LTEの導入を決定したとしている。なお、LTEはNTTドコモが2010年にも商用化する計画で、ソフトバンクモバイルやイー・モバイルも実証実験を進めている。
今後KDDIは、2008年度内に商用コアネットワークを発注する予定。LTE基地局についても、2009年に開発ベンダーを選定し、2010年にLTEのコアネットワークと基地局の開発を完了する計画だ。
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