低価格PC向けOSを開発するGood OSは現地時間12月1日、パリで開催されたNetbook World Summitで、「Cloud」と呼ばれるブラウザベースのOSを発表した(また、Netbook自身がテーマとなった世界会議の開催は、この分野が1つの規格として認められたことを意味する)。同社は、LinuxベースのOSである「gOS」を開発した企業で、同OSはWal-Martが2007年に199ドルで発売した「gPC」に搭載された。
同社によるとこのOSは、ブラウザに「Mac OS X」風のドックや「数秒で」起動するLinuxカーネルを統合しているという。このブラウザは、Googleの「Google Chrome」に非常によく似ているが、GoogleとGood OSの間に公式な関係は存在しない。ブラウザウィンドウ内にドックがあり、Windowsを起動せずに「Skype」「YouTube」「Google Docs & Spreadsheets」などのアプリケーションへの素早いアクセスが可能になっている。また、このドックから、Windowsを起動させることも可能である。
gOSと違い、Cloudは、Windowsに取って代わるのではなく、共存を意図している。これは、ASUSTeK Computerの一部のノートPCやLenovoのNetbook「IdeaPad S10」で、「SplashTop」アプリケーションを用いて提供している機能と同様である。Good OSは、Cloudが「追加のハードウェアを必要とせず、あらゆるOSと互換性がある」と話している。
Good OSはパリのNetbook World Summitで、GIGABYTEの「Touch-Screen Netbook」を用い、Cloudを実演した。同社は2009年1月に開催されるConsumer Electronics Show(CES)で、CloudとWindowsを搭載した、Touch-Screen Netbookをリリースする予定であると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」