デジタルマーケティングならびにメディア調査会社のeMarketerは、2008年の米国内におけるオンライン広告売り上げの予測値を、8月に発表していた249億ドルから、236億ドルへと下方修正した。これにより、2008年のオンライン広告売り上げの成長率は、前年比11.3%増となり、2009年は前年比8.9%増に失速すると見られている。
eMarketerは、明るい面に目を向けつつ、「下方修正がなされたものの、依然として、2007年の売り上げと比較しても、11.3%増を記録しているのは注目に値する」との声明を出している。eMarketerは、オンライン広告売り上げの予測値として、2009年には257億ドル、2010年には285億ドル、最終的に2013年には420億ドルに達するとの見通しを発表している。
だが、あまり良くないニュースも飛び出してきている。最も大きな打撃を受けているのは、ブランド力の向上を目指して、さまざまなグラフィックス要素で訴えるディスプレイ広告事業であり、ディスプレイ広告売り上げの成長率の予測値は、16.9%から3.9%にまで引き下げられた。eMarketerは、「ディスプレイ広告は、自動車や小売販売など、この分野でカギを握る多くの垂直産業が、広告予算を大幅に削減している影響を受けて、伸び悩んでいる」との分析を発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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