Microsoftは米国時間11月19日遅くに、「Internet Explorer」の最新バージョンとなる「Internet Explorer 8」(IE8)の最終版リリース前に、再びパブリックテスト版の提供を行う予定であることを明らかにした。
次のテスト版は、実質的には「リリース候補」版に位置づけられ、2009年の第1四半期中のリリースが予定されている。つまり、Microsoftは当初、IE8の最終版リリース時期を2008年内に定めていたものの、この目標は達成できないことを意味している。
IEのゼネラルマネージャーを務めるDean Hachamovitch氏は、公式ブログへの投稿に、「(通常は『リリース候補』と呼ばれる)次なるIEのパブリックリリースは、ベータ期間の終了を示すものである。ウェブブラウザに関心を抱く人々や組織に属する技術コミュニティーには、このアップデートこそ、IE8の事実上の完成を示す強力なメッセージであるととらえてほしい」と記している。
Microsoftは、3月に開催された、ウェブ開発者およびウェブデザイナー向けカンファレンス「MIX08」において、IE8の初公開を行った。IE8には、マルウェアのブロック機能、ウェブ標準のサポート向上、「WebSlice」と呼ばれる、対応サイトの特定部分のみを更新して表示する機能など、数々の新機能が搭載される。また、ブラウザの履歴を残さない、プライベート閲覧モードも新たにサポートされる。
IE8の初期ベータ版は3月にリリースされ、その後、夏には第2ベータ版がリリースされた。
Hachamovitch氏は、ウェブサイト開発者が、(IE8での)サイト表示テストなどを行い、Microsoftに対して「どんな重要な問題でも」報告するように求めている。
「次のアップデートと最終リリース版の間に加えられる変更は、ごく限られたものになる予定である。われわれは、最も重大な問題に絞って、開発を進めていく。パブリックテスト版と最終リリース版の間に加えられる製品変更に関しては、非常に明確に情報提供が行われることになる」と、Hachamovitch氏は記している。
さらに、Hachamovitch氏は、テクニカルユーザーに対して、現在提供中の第2ベータ版をダウンロードして、Microsoftに使用後の感想などを送るようにと促している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」