環境省の取り組みとして2005年にスタートしたウォームビズ。同年夏に開始したクールビズと同様、地球温暖化防止を目的としているが、開始から3年を経てどれほど定着したのだろうか。
20代から40代を中心とするネットユーザー男女417名に意識調査を実施した。取り組み開始当初の2005年に行ったアンケートでは、31.4%がウォームビズが「定着すると思う」と回答していたが、果たして?
ウォームビズの認知度について、2005年度調査時には67.3%だったが、今回調査では72.9%とやや上昇した。男性と30代では約8割が認知しているが、女性では68.6%と依然低めという結果だった。
ただ、ウォームビズについて79.4%が賛同すると回答しており、こちらも2005年の78.0%よりやや上昇。性別・年代別では、女性と30、40代で賛同者が80%を超えていたが、勤め先でのウォームビズ導入率を調査したところ、「導入している」と答えたのは24.5%にとどまった。
クールビズの場合、2008年夏の時点での導入率は48.2%であり、取り組み開始から3年が経過したが、ウォームビズの導入率は未だ低めと言えそうだ。
2005年時の予想では31.4%が「定着する」と予想していたウォームビズだが、それから3年が経過した今回の調査で、「もう定着したと思う」と回答したのはわずかに7.7%。半数以上の57.1%が「これから定着すると思う」と期待感を見せたものの、「定着しないと思う」も35.3%いた。
開始から3年で44.5%が「定着した」と感じた「クールビズ」とは違い、「ウォームビズ」の取り組みが広く浸透するにはもう少し時間がかかるのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
過去調査:
・3年経過で定着してきたクール・ビズ、導入は半数に(2008年6月20日)
・クール・ビズの賛同者 92%。でも 定着しないと思う 64%(2005年6月10日)
・ウォーム・ビズ、賛成78% でも服装は昨年と同じ?!(2005年8月30日)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」