Parallelsが米国時間11月11日、Mac用の仮想化ソフトウェア最新版をリリースした。Macに同ソフトウェアの従来版を導入してWindowsとMac OSを併用しているユーザーに対し、大幅なパフォーマンス向上を約束している。
ParallelsのRawee Kambhiranond氏によると、最新版の「Parallels Desktop 4.0 for Mac」は、旧バージョンより50%高速化しており、「パフォーマンスに関してテスターからの批判はなくなった」という。同ソフトウェアを使うと、Macユーザーはシステムを再起動することなく、デスクトップ上で「Mac OS X」とWindowsを併用できる。これに対し、Appleの「Boot Camp」では、再起動して2つのOSを切り換える必要がある。
Parallelsは、VMwareの「Fusion」との差を縮める目的で、前述のようにバージョン4.0のパフォーマンスを改善したが、それ以外にもいくつか新機能を追加している。
新版では、「DirectX 9」と「OpenGL 2.0」のサポートを追加し、グラフィック性能が向上している。Windowsコンパートメントで動作しているプログラムからの通知が、Macメニューバー上や、無線ネットワークまたは「Time Machine」のアイコンの近くに表示されるようになったため、OS環境を切り換えることなくWindows環境で起きていることをデスクトップで確認できるようになった。Parallelsはまた、モバイル機器のサポートも改善した。たとえば、「iPhone」をつねにMac環境に接続させるが、デジタルカメラはWindows環境に接続させる、といった設定が可能になった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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