プリンタに関する意識調査4回目は、デジカメや携帯電話で撮った写真を、サービスサイズやはがきサイズにプリントすることに特化した「フォトプリンタ」がテーマ。
デジカメユーザー増加の影響もありシェアを拡大しているが、ネットユーザーの関心について、20代から40代を中心とする男女947名の回答を集計した。うち、自宅プリンタ所有者は88.0%、833名。デジタルカメラ所有者は75.7%、717名。
デジタルカメラ所有者にプリント方法で最も多いものを選んでもらったところ、半数近くの49.4%が「自宅のプリンタ」を選択し、「お店」の30.4%を20ポイント近く上回った。自宅プリント派に男女差はほとんどなかったが、年代別に見ると、20代では37.1%だが、30代では44.5%、40代では53.6%と年代が上がるにつれ増加する傾向が見られた。
自宅プリント派がプリントする写真の種類は、「旅行の思い出」が61.6%でトップとなり、「子供・孫」の45.8%、「趣味」の41.0%がこれに続いた(複数回答形式)。
また、「最も印刷画質が良いと思うメーカーはどこか」を聞いたところ、「キヤノン」が45.8%でトップとなり、2位は「エプソン」の39.8%、それ以外はすべて10%未満。大切な思い出や記念の写真などを自宅でプリントする人も多いことから、店頭印刷にも負けない品質と高画質にこだわりたいユーザーの心情が伺える。
自宅プリンタやデジカメの所有に関わらず全員に「フォトプリンタを購入する際、重要視する」点について複数回答形式で聞いたところ、最も多かったのは「画質の良さ」の78.4%。以下「ランニングコスト」が51.5%、「本体価格」が50.4%、「インクカートリッジの価格」が49.0%となった。
通常のプリンタについて聞いた第1回目調査では、「画質の良さ」と「ランニングコスト」がほぼ拮抗する形だったが、フォトプリンタに関しては「画質の良さ」を重視する意見が突出している点が目立つ。また「印刷速度」についても、通常のプリンタより意識する人が多いようだ。
過去も含めたプリンタ調査により、『コスト』『省スペース』『高画質』の3点について、特に高いニーズがあることが伺えた。プリンタ本体の低価格化に加えて、使用目的に特化した専用プリンタが続々と登場していることもあり、今後はプリンタの目的別使い分けがさらに進むのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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