Appleは米国時間11月4日、これまで長きに渡って、同社のiPod部門を統括してきたエグゼクティブであるTony Fadell氏が、その職を退くことを伝える報道が、3日夜に出回ったことに関して、その事実を認めるコメントを出した。
Fadell氏の後任には、IBMのマイクロプロセッサ技術開発担当バイスプレジデントであったMark Papermaster氏が就任する。Papermaster氏は、デバイス部門シニアバイスプレジデントとして、Appleに入社し、同社のiPodおよびiPhoneハードウェアエンジニアリングチームを担当する予定であると、Appleは明らかにしている。
すでにCNET Newsは先週、Papermaster氏がIBMを去り、Appleで重要なポストに就くことになると伝えていたものの、同氏が具体的に担う役割に関しては、その時点で何も分かっていなかった。
Fadell氏は、引き続きAppleで、最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏のアドバイザーとして残り、Fadell氏の妻のDanielle Lambert氏は、後任が決まり次第、年内に人事担当バイスプレジデントとしての職を退く予定である。Appleは、Lambert氏が同社を去ることになると述べている。
Jobs氏は、4日に出された声明の中で、「Papermaster氏は、指導者としての経験に優れ、われわれのシニアマネージメントチームにとって、貴重な力添えとなるだろう」と語った。なお、同じくAppleが4日に発表した声明によれば、Fadell氏とLambert氏の両者は、「小さな子どもがいる家族と、もっと多くの時間を過ごせるようにとの理由から、今回の人事変更の道を選んだ」とされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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