ではもし、検索結果1位に、予想に反する答えが出た場合、ユーザーはどのような行動を取るのでしょう。検索結果の中からじっくり答えを探そうとするのでしょうか。
被験者Dさんは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS KISS」の製品サイトを探そうとしました。その結果が下記の図になります。
Dさんは、検索結果5位までにすばやく目を走らせ、自分の欲しい情報がないと判断すると、すぐにキーワードを変更し再検索をしました。
目的検索においては、どの被験者も1回の検索に時間をかけようとはしませんでした。上位の検索結果が期待と違った場合、ページの下方や次ページから情報を探し出すのではなく、検索キーワードを変えて再度検索をやり直す、というのが被験者達に多数見られた行動です。
次に調査検索の場合の視線の動きを見てみましょう。
下記は、先ほどと同じ被験者Dさんが「夜景の撮り方」を調べた時の視線の様子です。目的検索に比べ、ページの下までよく見ていることが分かります。また視線がZ型に動き、タイトルやディスクリプションを読んでいることが分かります。
調査検索においては、どの被験者達も順位にとらわれずページ全体を注視しました。その中で、タイトルやディスクリプションをもとに情報を取捨選択しながら、記事をクリックしていました。ただしよく見ているのは、検索結果の2ページ目まで。3ページ目以降はほとんど見ずに、検索キーワードを変えて再検索をするという行動パターンが見られました。
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