Advanced Micro Devices(AMD)が第3四半期決算を発表した。損失はずっと少なくなり、売り上げは予想を上回った。
AMDの発表によれば、製造技術のライセンス供与による1億9100万ドルを含む第3四半期の売り上げは17億7600万ドルだという。
売り上げは前期比32%増、前年同期比14%増だった。
幸い、純損失も予想よりも大幅に少なかった。AMDの発表によれば、純損失は6700万ドル(1株当たり11セント)だという。Thomson Reutersの調査でアナリストたちは、同四半期の売り上げが14億8000ドル、損失が1株当たり40セントと予想していた。また、AMDは営業利益の黒字化を達成した。
AMDの最高財務責任者(CFO)であるRobert J. Rivet氏は発表の中で、「グラフィックス製品のラインアップを一新したことが業績改善の追い風になった。(グラフィックス部門は)前四半期に引き続き、売り上げが55%増加し、市場シェアが拡大した。さらに、顧客によるAMDのクアッドコアマイクロプロセッサの導入が好調で、前四半期に引き続いて、出荷数が46%増加した」と述べた。
前四半期のAMDの継続事業からの売り上げは13億4900万ドルで、純損失は11億8900万ドルだった。また、前年第3四半期のAMDの継続事業からの売り上げは15億5800万ドルで、純損失は3億9600万ドルだった。
第3四半期の粗利益率は51%で、製造技術のライセンス供与による売り上げを除いた粗利益率は45%だった。これは、第2四半期の非GAAPベースの粗利益率37%、前年第3四半期の粗利益率41%を上回る。
AMDの社長兼最高経営責任者(CEO)であるDirk Meyer氏は発表の中で、「AMDは、最近発表した『Asset Smart』戦略により、大きな成果を達成した。この戦略はAMDと業界に変革をもたらすだろう」と述べた。
10月初め、AMDはチップを設計する会社(AMD)と製造する会社(仮称:The Foundry Company)の2社に分社すると発表した。2006年のATI Technologiesの買収などによる50億ドルの負債に苦しむAMDにとって、大きな資本を必要とするチップ製造事業は重荷になっていた。
AMDは分社化に際しアラブ首長国連邦のアブダビ政府系投資企業から出資を受けるが、その後も、AMDはIntelとの競争に不可欠なチップ製造に直接かかわり続けることができる見通しだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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