IBMは米国時間10月16日に2008年第3四半期決算を発表し、好調なソフトウェアおよびサービスの販売によって利益が20%増加したと述べた。また同社は、景気後退で企業が支出を抑制しているにもかかわらず、2008年通期の業績見通しを維持できそうだという。
この発表により、IBMの株価は時間外取引で1.8%上昇して93.20ドルをつけた。
2008年第3四半期の純利益は28億ドル(1株あたり2.05ドル)、売り上げは2007年第3四半期から5%上昇して253億ドルとなった。これらの数字は同社が先週明らかにした速報の内容に沿うものだった。
グローバルサービスの売り上げは8%増加、ソフトウェアの売り上げも12%増加したが、ハードウェア部門は10%減少した。調印済みのサービス契約は総計で4%減の127億ドルだが、短期のサービス契約は13%増加して61億ドルとなった。
「われわれの決算結果は、売り上げおよび利益を繰り返し得られる堅実な基盤、世界中の顧客に価値を提供する一連の製品およびサービス、強力で柔軟性をもった財務基盤の組み合わせが、良い時期にも苦しい時期にもIBMを競争優位に立たせてくれることを示している」と、同社の最高経営責任者(CEO)Sam Palmisano氏は声明に記している。
「こうした強みがあることと、主要な市場における生産性を管理し、新興国での成長に投資するわれわれの戦略のおかげで、誰にも予想できなかった経済情勢にもかかわらず、IBMの発展が可能になっている」と同氏は語り、1株あたりの利益8.75ドルという「2008年通期での見通しにも、われわれは自信がある」と付け加えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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