進化するユーザビリティテスト〜「ユーザー行動観察調査」の効果・効能

宮坂祐(ビービット)2008年10月10日 13時01分

◆本コラムのサマリ

 ・ユーザーインタフェースの課題を抽出するだけのユーザビリティテストでは、サイトの本質的な改善はできない

 ・ユーザー行動観察調査をプロジェクト初期段階から実施し、ターゲットユーザーとその行動原理(インサイト)を正しく把握することがプロジェクトのROIを最大化させる

ユーザビリティテストは誤解されている!?

 「ユーザー中心」「ユーザーエクスペリエンス」といった概念の浸透に伴い、近年のウェブサイトリニューアルプロジェクトでは「ユーザビリティテスト」を実施することが当たり前になってきたようです。アイトラッキング(視線追跡)なども駆使した本格的なユーザビリティテストの事例が多く聞かれるようになったことは、数年前の状況から考えると非常に好ましい進歩です。

 ただ、ユーザビリティテストを単なる「サイトの使いやすさ調査」と位置づけてユーザーインタフェースの課題(見つけやすさ・読み易さなど)を抽出するためのものと捉える向きが一般的で、その本質的な効果・効能が理解されていないケースも見受けられます。

 ユーザビリティテストはユーザーインタフェースの課題を抽出するだけに止まらず、「ユーザーを知る」ための強力な手段として活用可能なのです。ビービットでは「ユーザビリティテスト」を「ユーザー行動観察調査」と呼び、ユーザーの内面にまで踏み込んだ分析を可能にする、より上位のマーケティングツールとして活用することを推奨しています。

 今回は、単なる「使いやすさ調査(ユーザビリティテスト)」を超えた「ユーザー行動観察調査」の効果・効能をご紹介していきます。

一般的なユーザビリティテスト≠ユーザー行動観察調査

 一般的なユーザビリティテストとユーザー行動観察調査との間の違いは何でしょうか。被験者がサイトを使用する様子を観察するという点において両者の違いは全くありません。ただ、その実施内容に大きな違いがあるのです。以下簡単に整理しました。

 図表1:一般的なユーザビリティテストとユーザー行動観察調査の違い

一般的なユーザビリティテストとユーザー行動観察調査の違い

 ビービットでも一般的なユーザビリティテストを実施しており、上記比較は決して一般的なテストを否定する意図のものではありません。ここではユーザビリティテストのより高レベルでの活用可能性を示唆したいのです。

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