グリーの田中氏はもともと、個人サイトを運営するのにさくらインターネットのサービスを使っていた。その流れでGREEでもさくらインターネットを採用。当時からインターネットサービスの開発者の中では、個人でも気軽に使えるさくらインターネットの存在は話題になっていたという。
その後、さくらインターネットの田中氏がGREEのことをブログで書いたことがきっかけで、両社の交流がスタート。「(GREEは)Web 2.0の夢をかなえた企業。個人で一から始めたサービスを600万人ものユーザーに支持される規模まで育てたことがすごい」(さくらインターネット田中氏)、「(さくらインターネットは)会社員でも気軽にサーバを借りられる、安くて良いサービスを提供している」(グリー田中氏)と認め合う仲だ。
2人とも、もともと個人でサービスを始めたところが、起業のきっかけになっている。「まずはやらなければできない。思い立ったが吉日です」とさくらインターネットの田中氏は断言する。グリー田中氏も、「サービスを作っていたころは趣味の一環だった。ただ、(前職の楽天で)楽天市場も1人のエンジニアがプログラムを覚えながら作ったと繰り返し聞かされていたので、そんなものかな、と思う」と、気負わずに始めることのほうが重要だとした。
2人が最近注目しているIT関連の動向として挙げたのは、クラウドコンピューティングとモバイル。「クラウドコンピューティングは、誰しもが気軽にインターネットサービスを作って、どれだけ規模が大きくなっても安定して提供できるという、私が昔から夢を実現するための方法の1つ」(さくらインターネット田中氏)、「インターネットの登場初期から、これで個人でも情報発信できるようになるとか、コミュニケーションが取りやすくなると言われていた。その敷居はブログやSNSで下がったが、モバイルによってさらにもう1段下がるだろう」(グリー田中氏)と期待を寄せていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手