クロス・マーケティングの上場承認を受け、株式市場では既上場の類似企業としてマクロミルやインテージなどを挙げている。足元の株式市場低迷を受けてマクロミルのPERは10倍、インテージは7倍まで低下している。クロス・マーケティングの目論見書ベースの発行想定価格は600円で、PERは6.4倍だが、一概に割安感があるとは言えない水準だ。
クロス・マーケティングの市場からの吸収金額は4億2000万円。通常のIPO銘柄であれば軽量級と位置づけられる水準であり、需給主導の初値形成が期待できる。しかし、株式市場が危機的な状況にある中、「どこまで買い人気が高まるかわからない」(アナリスト)との声も聞かれている。
株式市場は話題性を好む。麻生新政権が誕生したが、早期の総選挙の実施が観測される環境下、選挙に伴う調査会社の需要増が思惑視されている。クロス・マーケティングの初値形成の追い風になる可能性もありそうだ。
クロス・マーケティングは株式公開に向け、10月8日から実質的な申し込み期間となるブックビルディング(需要積み上げ)期間が始まる。上場初日の動きを読む上で、不安定な動きが続く株式市場とともに、ブックビルディングの動向も注視しておきたい。
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