スーパーインフルエンサーの活動に関しては、以前、以下の表のような違いが確認されている。基本的には、彼らはたくさんの記事をブログに投稿したり、ソーシャルネットワークを利用したり、写真やビデオをアップロードしたりしている。
McCannは、スーパーインフルエンサーは実生活でも存在を感じさせるようになっていると指摘する。少々大胆すぎるかもしれないが、報告書は、スーパーインフルエンサーは「Obama氏の民主党大統領候補の指名獲得を後押しした」と主張している。報告書には、「たくさんのブログの投稿、『Twitter』への書き込み、ソーシャルネットワークへの参加、コンテンツの作成」により、大きな影響を及ぼし、資金調達を手助けし、人々に投票を促し、主流メディアの論調を変えたと書かれている。
Twitterへの書き込みが、Obama氏の指名獲得に貢献したかどうかはわからない。ここにいるわれわれは皆、Twitterのファンだが、Twitterは今でも極めてニッチな存在だ。ReadWriteWeb編集者の方がObama氏よりも「FriendFeed」の登録者数が多いという事実は、実世界での使用について、何かを教えてくれる(だが、ReadWriteWeb編集者はさほどFriendFeedを利用していない)。それはそれとして、ReadWriteWebのライターでトップは、24位のMarshall Kirkpatrickだ。
とにかく、報告書の10ページによれば、スーパーインフルエンサーはReadWriteWebを読んでいる可能性が高いということは、うれしいことだ。
しかし、スーパーインフルエンサーにとって、すべてがうれしいニュースというわけではない。報告書には、「見え透いた宣伝や有名人によるお墨付きがスーパーインフルエンサーに動機を与えている可能性は大いにある」とも書かれている。おそらく、それが、MTVの「パンクト」で有名なAshton Kutcher氏や元ラッパーのHammer氏が「TechCrunch50」に参加していた理由だと思われる。
最後に、McCannによれば、スーパーインフルエンサーは世界的な現象になっているが、「中南米やアジア太平洋地域の新興インターネット市場には顕著な偏りがみられる」。ブラジルはスーパーインフルエンサーの割合が最大で、活発なインターネットユーザーの24%がスーパーインフルエンサーに分類される。ブラジルの後には、インド、メキシコ、パキスタンが続いており、McCannは、「これらの市場でのソーシャルメディアの大規模な利用によって、インターネットユーザーは考えを主張できるようになった」と述べている。
この報告書には、スーパーインフルエンサーのデータ以上の意味がある。報告書はおおむね、インフルエンサーについて楽観的だ。「製品やブランドに対する意見、見解、コンテンツを提供する人たちの割合は非常に高い。すべてのブランドは影響という経済に対応し、ソーシャルメディアでよりオープンで透明でアクティブな存在にならなければならない」と、McCannは提言している。
実際、報告書には目新しいことは何も書かれていない。ソーシャルメディアが商業界や実社会で新しい形態の影響を生み出すために使われていることは、すでに知られている。しかし、ウェブの時代にどのように消費者にアピールするかを未だに模索しているブランドや組織にとってはいい勉強になる。
また、われわれは、いつか、スーパーインフルエンサーがもう少し代表的な存在になることを願っている。たとえば、有望な実社会のアプリケーションを紹介した最近の「DEMOfall08」カンファレンスの記事のように、ReadWriteWebでは、実社会での最新のウェブテクノロジの利用を奨励している。われわれはまた、この傾向が続くことを願っている。
さて、これでスーパーインフルエンサーとは何かがお分かりいただけたと思う。ところで、あなたはスーパーインフルエンサーの1人だろうか。
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