Yahooは米国時間9月24日、新しい広告ネットワーク「APT」を正式発表した。
これまで「AMP!」と呼ばれていたこの広告取引システムは、プランニングや最適化を単一のダッシュボード上で行うことにより、ディスプレイ広告の購入プロセス簡略化を目指している。このプラットフォームは段階的に展開されており、San Francisco ChronicleおよびSan Jose Mercury Newsが最初の顧客となっている。
収益力の面でGoogleとの差を縮めようと努力しているYahooにとって、APTは重要なプロジェクトだ。YahooはAPTによって、ディスプレイ広告の効率化を促進し、買い手がつかない広告枠の販売促進や抱き合わせ販売の改善を図ろうとしている。
Yahooは声明の中で、APTは「単一の統合インターフェースを用い、パブリッシャー、広告主、広告ネットワーク、広告代理店を結ぶ最大のオープンネットワーク全体において、抱き合わせ販売をかつてないほど容易にする可能性」を持つとうたっている。
簡単に言えば、Yahooは以下のスクリーンショットに示すような単一のダッシュボードに、広告購入の手続きをまとめたということだ。
Yahooはすでに多くの新聞社と提携して広告の受け手を確保しているが、今後長期にわたってAPTを維持できるかどうかが、大きな問題だ。GoogleもDoubleClickの買収により、ディスプレイ広告市場で同様の効率化を図ろうとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」