The Wall Street Journalなどの報道によると、米Yahooはグラフィカルオンライン広告からの売り上げ増を狙って、「AMP」と呼ばれる最新のシステムを年内に開始するという。
Wall Street Journalによると、AMPは2008年第3四半期に利用可能となる計画で、Yahooとオンライン広告コンソシアムで提携している新聞向けに提供する。The New York Timesの報道は同サービスの開始時期に対していく分悲観的な論調で、システムの「準備が整うのは数カ月先」であり、Yahooと提携している各社がAMPを利用できるのは「夏の終わりか秋」と指摘している。
AMPはオンライン広告をシンプルにすることを目指す。新聞社などパートナー各社はさまざまなメディアに広告を掲示し、地区や人口などの特性に応じてターゲットをしぼった広告を展開できる。Yahooでは、最終的にはディスプレイ広告の枠を超えて、検索や動画などの種類にも拡大する計画だ。
YahooはAMPに関する発表を4月7日に行う予定、とWall Street Journalは述べている。同紙はまた、Yahooと提携している新聞社から得た情報として、Yahoo社内で500〜700人の開発者が同サービスの開発にあたっていると報じている。
YahooはMicrosoftから買収提案を持ちかけられており、このところYahooへのプレッシャーは増している。4月5日、MicrosoftはYahooに対し、3週間以内に「話し合いの場を持って最終的な合意に至りたい」として挑戦状を突きつけている。これに応じなかった場合、MicrosoftはYahooの取締役会を統制する委任状争奪戦に持ち込み、当初の1株あたり31ドルよりも買収金額を下げる可能性を示唆している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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