Googleの検索広告ビジネスは同社の稼ぎ頭であるが、同社はしばしば、その他のビジネスでちょっとした売り上げを上げてもいる。そして米国時間9月24日、Googleは同社と同じくシリコンバレーに拠点を置くAdobe Systemsとのそういった契約を発表した。
Googleの「Google Site Search」を利用することで、同サービスの顧客はGoogleのインデックスをカスタマイズして用いる検索エンジンを自分たちのウェブサイトに追加することができるようになる。そして、Googleのエンタープライズサーチを担当するリードプロダクトマネージャーであるNitin Mangtani氏によると、Adobeはこのサービスを2つの方法で利用することになるという。
まず1つ目は、Adobeの新しい検索サイトである「Adobe Community Help」であり、Adobeが選択した膨大な量のサイトからの検索結果を表示するものとなっている。こういったサイトには「Adobe Photoshop Lightroom」における現像プリセットや、「Adobe Photoshop」での編集手法、「Adobe Flash」プログラミングにおける助言などの情報が掲載されており、このAdobe Community Helpがうまく軌道に乗れば(現在はベータ)、オンラインで提供されている情報を探し当てるためのより効率的な方法となるはずだ。
2つ目は、このコミュニティー検索機能がAdobeの新しいCS4スイート(イメージ編集やイラスト作成、ビデオ制作、ウェブサイトのデザインに用いられるアプリケーションを集めたもの)に組み込まれるというものである。AdobeはすでにHTMLベースのヘルプシステムへと移行しているため、Community Helpへの拡張はそれほど難しいことにはならないだろう。
Google Site Searchの顧客数は数千にも上っている。これは無償の広告サポートサービスとして利用可能であるが、顧客は広告の表示されない、Googleのロゴ掲載を選択できるバージョンを、インデックス化するページが5000ページ以下の場合には年間100ドルで、5万ページ以下の場合には年間500ドルで利用することができる。
Mangtani氏によると、Adobeはその検索トラフィックの多さと、インデックス化するページの膨大さにより、高価格のサービスを利用することになるだろうということだが、同氏は契約の詳細についてはコメントを避けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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