現在のブラウザはほぼ例外なく、JavaScriptの実行で最速のパフォーマンスという地位を獲得することを目標にしている。JavaScriptは、次々に現れる数多くの高度なウェブベースのアプリケーションを動かすプログラミング言語だ。そして、その最新の開発が、Appleの「Safari」のレンダリングエンジンを担うプログラマーたちから提供された。
Mozillaは2008年8月下旬、「Firefox 3.1」に組み込んで2008年末ごろにリリースする予定の新しいJavaScriptエンジン「TraceMonkey」を得意気に紹介した。次にGoogleが「Chrome」をリリースし、自社製JavaScriptエンジン「V8」のパフォーマンスを目玉機能に掲げた。そして今回、「WebKit」のプログラマーたちが、新しいバージョンのJavaScriptエンジンを発表する番となった。
この技術は「SquirrelFish Extreme」と呼ばれ、WebKitのプログラマーたちが米国時間9月18日にブログで語ったところでは、2008年6月に発表した第1世代の「SquirrelFish」より2倍、現行バージョンの「WebKit 3.1」より3倍速いという。この計測結果は、ベンチマークテストの1つ「SunSpider」に基づいている。
「SquirrelFish Extremeは、高速のネイティブコード生成を含む先進の手法を使って、さらに向上したJavaScriptのパフォーマンスを実現する」と、プログラマーらは述べた。
SquirrelFishの技術の詳細(バイトコードの最適化、多相的インラインキャッシュ、コンテクストスレッド型のジャストインタイムコンパイラ、正規表現のジャストインタイムコンパイラ)については、WebKitのブログで確認してほしい。
Charles Ying氏はまた、2.4GHzの「iMac」でSunSpiderのテストを行った結果、SquirrelFishがGoogleのV8とMozillaのTraceMonkeyを破ったと報告している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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