米Yahooが自社の音楽サービスを終了し、RealNetworksが運営するオンライン音楽配信サービス「Rhapsody」と提携する道を選択してから7カ月が経過した。そして米国時間9月17日、この提携の成果がYahooの検索結果ページに表れた。今後、ユーザーはYahooでアーティストや楽曲の名前を検索すると、検索結果ページ上で楽曲を最高4曲までフル再生できる。従来、同システムでは30秒の試聴用再生のみだった。
新サービスでは、ユーザーは毎月、最高25曲までフル再生できる。さらに、Rhapsodyが提供する月額13ドルの有料サービスに加入すると、無制限で楽曲のフル再生が可能になる。楽曲は、組み込みの「Yahoo Media Player」で再生される。同プレーヤーには、ユーザーが楽曲を再生した通算の回数が記録されるほか、収録アルバムへのショートカット、歌詞、アーティストの公式ホームページが表示される。しかし、他のページに移動すると同プレーヤーは消えてしまう。よって、楽曲を聴き続けたい場合はウィンドウかタブを開いた状態にしておく必要がある。
早速、試してみたところ、同プレーヤーは素晴らしかったが、Yahooのシステムはまだ完全ではないようだ。たとえば、Yahooの音声検索を利用すると、依然として短いサンプルが同プレーヤーを使わずに再生されてしまう。また、基本的な検索でアーティストを検索すると、そのアーティスト名がYahoo Musicのカタログに掲載されているにも関わらず、検索結果に表示されない場合もある。
また、コレクションの中の他の楽曲を聴こうとすると、ダウンロードページに飛ばされ、そこでは30秒間のサンプルしか聴けない。Yahooの検索ブログによると、それらのサンプルも「間もなく」フルバージョンに切り替わるという。
一般のユーザーは、大物バンドを探している場合を除き、このように別のサイトに飛ばされるシステムに戸惑うだろう。将来は、ユーザーがどのページに移動しても利用可能であり、また検索時に表示されるバンド名の認識能力に優れたプレーヤーになれば、とても強力な選択肢となりそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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