環境コミュニティー「Wikia Green」の狙い--ウィキペディア創始者J・ウェールズ氏

文:Elsa Wenzel(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年09月18日 07時00分
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 Jimmy Wales氏は、2001年に同氏が共同で設立したオープンソースの非営利の百科事典である「Wikipedia」の伝道者として有名だ。米国時間9月9日、Wales氏の営利ベンチャー企業で、4年目を迎えたWikiaが、環境問題に特化したコミュニティーを発表した。

 Wikipediaと同様、誰でも「Wikia Green」を編集できる。Wikia Greenは、一般参照を提供することよりも、特定の話題について熱く語る人たちを集めるために作られている。たとえば、ExxonMobilに関するWikipediaの記事には社歴の概要が記載されているが、Wikia Greenには、同社の環境面での経歴に焦点が置かれ、1989年のExxon Valdez号の原油流出事件に特に重点が置かれることになるだろう。

 コストを削減し、配電網の負荷を軽減するため、Wikiaは、仮想化や効率の高い電源の使用などにより、6カ月でサーバのニーズを半減させた。comScoreのカウントによれば、Wikiaの1カ月のユニークビジター数は2006年の100万人から1000万人に増加した。8月には、登録ユーザー数が35万人に達した。Wikiaの事務所は最近、従業員の通勤負担の軽減などの目的で、カリフォルニア州サンマテオからサンフランシスコに移転した。同社は現在、市のグリーンビジネスプログラムの認定を申請している。

--なぜ、今、Wikia Greenなのですか。インターネットには、環境問題を扱うブログやガイドが多数存在し、それらが環境問題では先行しています。人々は最近では「環境問題」はもうたくさんだと感じているのではないでしょうか。

Wales氏:いいえ、環境問題は成長分野です。私たちがしようとしているのは、ブログがしているのは最新情報を日々伝えることという意味において、ブログの補完です。また、ブログでは政治的分析などの分析が行われていますが、Wikiはコミュニティーの接点、すなわち人々が集い、特定の話題に対するコンセンサスに取り組む場所になります。

 私たちは、多くのブロガーが、Wikia Greenについて、読者をそこへ差し向け、協力して基本的な情報に取り組むのに便利な場所であると判断してくれることを願っています。ブロガーは実際には繰り返し説明することを楽しんではいません。しかし、Wikia Greenがあれば、バイオディーゼルについて話そうとするとき、相手がバイオディーゼルについて知らない場合、「まず、この記事を読んでください」と言えるようになります。

--たぶん、Wikipediaで環境問題への関心の高まりを目にされたのではと思うのですが、Wikia Greenを立ち上げようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

Wales氏:Wikipediaについておかしなことの1つは、トラフィックがどのくらいかまったくわからないことです。われわれはトラフィックを追跡していません。最初にアイデアがひらめいたのは、2007年、Al Gore氏がノーベル賞を受賞する直前の彼との会話でした。彼は環境問題を扱うWikiがあるべきだと言いました。私たちはそれについて多少話し合い、わたしは、これはいいアイデアだと思いました。

--どのように寄稿者がWikia Greenに集まるようにしたいと思っていますか。たとえば、環境問題ブログを対象にした広報活動をされていますか。

Wales氏:私たちはさまざまな働きかけを行うつもりです。わたしは環境問題を討議するための夕食会を開催し、人々から啓蒙を受けています。Zem Joaquin氏と会ったときは、(彼女のブログの)ecofabulousで一緒に取り組んでいくことにしました。私たちはエコ用語のコラムの強化を行う予定です。こうして人間関係を構築するとともに、何が欠けているのか、何が必要なのかをコミュニティーから学ぼうとしています。

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