Advanced Micro Devices(AMD)が、(遅くとも)2009年はじめに、新たなプロセッサを発売するという。これらのプロセッサは、同社の従来製品に比べてIntel製品に対する競争力がはるかに高いようだ。
AMDは最近、45nm製造プロセスを使用したIntelの新型デスクトッププロセッサとの競争に苦しんできた。一般的に、製造プロセスが微細化されるほど、プロセッサはより高速になり、電力効率も向上する。AMDが現在出荷しているのは65nm製造プロセスを使用したプロセッサだ。
AMDは、この難局を打開するために、独自の45ナノメートルプロセス技術に基づく初のデスクトッププロセッサを投入する予定だ。中国語サイトHKEPCによると、第4四半期に初期モデルの生産が開始されるという。同サイトには、向こう3四半期中にリリース予定の10種類のAMD製プロセッサが掲載されている。
HKEPCは、情報源としてマザーボードメーカーを挙げている。
各プロセッサには、DenebやPropusというの開発コード名が付けられている。HKEPCによると、2008年第4四半期にDenebプロセッサの2つのバージョンの生産が開始されるという。同プロセッサのクロック速度は2.6〜3.0GHzで、サーマルエンベロープ(熱設計枠)は125Wとなっている。
そのほかのDenebプロセッサは、サーマルエンベロープが95Wで、2009年第1四半期に発売予定。HKEPCによると、これらのプロセッサのコアクロック速度は2.4〜2.8GHzだという。
いずれのDenebプロセッサも、大容量キャッシュメモリを搭載しており、性能の高速化が図られている。一部のモデルには、6Mバイトの3次キャッシュと合計2Mバイトの2次キャッシュが記載されている。
一方、Propusプロセッサに搭載されるキャッシュメモリの容量はDenebよりも小さく、基本的に合計2Mバイトの2次キャッシュだけとなっている。同プロセッサの生産開始は2009年上半期だと同サイトは報じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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