「iPhone 3G」の新発売で、ウェブにおけるiPhoneの世界シェアが大きく増加しているという分析結果が、米国時間9月1日に発表された。
ウェブ分析企業のNet Applicationsが収集した数字をみると、iPhone 3G発売前の2008年6月、ウェブ閲覧に使われるOSを検出し測定されたiPhoneのOSとしてのシェアは0.16%で、7月はそれが0.19%だった。9月1日現在の数字ではこれが0.3%と、1カ月で58%上昇している。Net Applicationsによると、これは7月のiPhone 3G発売によるものだという。
Net Applicationsのレポートには「iPhone 3Gの発売はウェブ閲覧シェアにおける大幅の増加をもたらした。発売前には横ばいだったiPhoneの利用シェアが、これ以降、上昇傾向を取り戻した」とある。
OSの市場はMicrosoftのWindowsが長年にわたり支配している。しかし、Net Applicationsのレポートはその支配がゆっくりだが間違いなく低下しつつあることを示している。2007年10月、MicrosoftのWindowsはOS市場の92.49%を占めていたが、2008年8月にはこれが90.66%に減少した。
この減少の裏で、iPhoneだけでなくLinuxとAppleのMacが市場シェアを獲得している。Linuxは2007年10月の0.5%から2008年8月の0.93%と、市場シェアを着実にのばしている。同じ時期、AppleのMacは6.58%から7.86%に市場シェアをのばした。
ブラウザシェアにおけるMicrosoftの支配の衰退は、OSシェアの場合よりも少し急速に進んでいる。「Internet Explorer」の利用は、2007年の10月には78.36%を占めていたのが2008年8月には72.15%に減少した。同じ時期、「Firefox」の市場シェアは14.97%から19.73%に、Safariは5.09%から6.37%に上昇した。
これらの数字は、Net Applicationsが同社の顧客サイトを訪問する月間1億6000万人を基に算出している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス