アバターを通してゲームやコミュニティーを楽しめるブラウザベースの仮想空間「Nicotto Town(ニコっとタウン)」。同サービスのアルファ版を提供しているスクウェア・エニックス100%子会社のスマイルラボは8月26日、同サービスの記者向け説明会を開催した。
Nicotto Townは、Flashで構築されており、ウェブブラウザ上で動作するのが特徴の仮想世界サービスだ。
このサービスの主体となるのは「コミュニティ機能」だ。仮想空間内ではゲームやイベントに参加したり、ほかのユーザーとの交流によって「コイン」と呼ばれる仮想通貨を入手でき、仮想空間内でアイテムが購入できる仕組みだ。
同サービスが特にターゲットとしている層は若い女性だ。そのため、アバターには3Dではなく2Dのデザインを採用し、キャラクターも女性ウケする“かわいらしさ”をいちばんに意識している。仮想空間内で遊べるゲームも、カードゲームやメダルゲームといったカジュアルゲームが中心で、若い女性が気軽に楽しめるものを提供していくとしている。
今回の説明会に出席した、スマイルラボ代表取締役社長の伊藤隆博氏は「このサービスでターゲットとしているのは、仮想空間に興味があるユーザーではなく、一般層。インターネットのコミュニティ層を取りにいきたい」と語る。
スマイルラボの親会社にあたるスクウェア・エニックスでも、独自の仮想空間サービスを提供しているが、ターゲットは明確に異なるようで、「当面はRPGのようなゲームを提供する予定はない」(伊藤氏)と断言する。
同サービスではニフティが提携し、インフラ面や課金システム、集客におけるマーケティング面でのバックアップにあたっている。ニフティ側のメリットは「ニフティのユーザーは30〜40代の男性ビジネスマンが中心。今回のサービスで、その子どもたちの世代をニフティに誘い込む機会として期待したい。同サービスへの提携を若年層に対するアプローチと位置づけている」と説明する。
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