「同性愛」「政党」は青少年もアクセス可能に--EMA、フィルタリング問題に意見書

永井美智子(編集部)2008年08月25日 14時36分
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 モバイルサイトの健全性を審査する団体、有限責任中間法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は、青少年向けのフィルタリングサービスに関して、「同性愛」「政治活動・政党」「宗教一般」などを対象から外すべきという意見書案をまとめた。9月1日までメールや郵送、FAXで意見を受け付ける。

 EMAはモバイルサイトの内容や監視体制などから健全性を審査し、青少年が利用しても問題ないサイトを認定するとともに、フィルタリングの対象から外すよう携帯電話会社などに働きかける機関。2007年12月に総務省が各携帯電話会社に対し、青少年向けのフィルタリングサービスを原則として義務づけるよう求めたことをきっかけに発足した業界団体だ。

アクセス制限対象の是非 ネットスターが分類している全73カテゴリについて、アクセス制限対象の是非をまとめたもの(出典:EMA)※クリックすると拡大します

 意見書では、現在各携帯電話会社がフィルタリングサービスで採用しているネットスターのカテゴリ分類を前提として、アクセス制限対象とすべきカテゴリと、対象外とすべきカテゴリについて述べている。

 現在アクセス制限の対象となっているもののうち、対象から外すべきとした項目は、「セキュリティ・プロキシ」カテゴリ内の「検索キャッシュ」、「ライフスタイル」カテゴリ内の「同性愛」、「宗教」カテゴリ内の「伝統的な宗教」「宗教一般」、「政治活動・政党」カテゴリ内の「政治活動・政党」。

 検索キャッシュについては、キャッシュしているページがカテゴライズされており、有害情報が直接的に含まれていないため。同性愛については、性的な情報を含むサイトはアダルトカテゴリに分類されていること、同性愛への偏見を助長することも考えられることから、対象外とすべきとした。

 なお、アクセス制限対象とすべきカテゴリの要件については、以下の5つを挙げている。

  • 画像・表現・描写などにより著しく性欲を刺激するもの
  • 暴力的又は陰惨な画像・表現・描写などにより興味本位に暴力行為又は残虐性を喚起・助長するもの
  • 自殺を誘発・助長・ほう助するもの
  • 犯罪行為及び刑罰法令に抵触する行為又は誘引・助長・ほう助するもの
  • その他、青少年の健全な育成を著しく阻害するおそれがあるもの
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