Microsoftは米国時間8月20日、Novellとの提携関係をさらに拡大し、両社のプロジェクトに最大1億ドルを投入することで合意したと発表した。
MicrosoftとNovellは、2006年11月に両社製品の相互運用性を構築する提携を発表していた。今回、Microsoftはさらに最大1億ドルを支出し、同社の顧客がNovellの「SUSE Linux」のサービスおよびサポートを受けられるクーポンを購入するという。
両社の発表によると、Microsoftの追加支出は2008年11月から開始される予定だ。
両社提携の主たる目的は、「Windows Server」と「SUSE Linux Enterprise Server」間の相互運用性を確保することだ。2006年11月に結ばれた当初の相互運用契約では、5年間の契約期間中、Microsoftは2億4000万ドルを支払って今回のようなクーポンを購入することになっていた。Novellによると、契約合意からの18カ月間で、同社はMicrosoftに対しすでに1億5700万ドル以上の請求書を作成したという。
両社では、これから追加クーポンの購入が始まる11月までの間に「顧客の意見を募り、両社の製品を併用している組織にとって最も利用価値の高いサポートプログラムのあり方を見定めていく」という。
両社が初めて提携を発表したとき、ライセンス供与規定について両者の方針は相容れないとして、オープンソース陣営から激しい非難を浴びた。一方、さまざまなOS環境が混在するシステムを稼働させる際の現実的な問題に直面している企業顧客は、両社の提携を歓迎した。MicrosoftとNovellは、両社提携の恩恵を受けている企業顧客として、BMW、HSBC Holdings、Southwest Airlines、Wal-Mart Storesなどの名前を挙げた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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