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犯行予告よりラブコールを--「予告in」の開発者が作った「アイラブメーカー」 - (page 2)

原田和英(アルカーナ)2008年08月20日 09時00分
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サイトを作ったきっかけ

 矢野氏は自身のブログ上で、「広末涼子」氏が着用している「I love Free」というTシャツからインスパイアされたとサイト制作のきっかけを語っている。

 しかし、実はもう1つのきっかけがあるそうだ。それは、同氏が提供するMySpace用のアプリケーションsimple graffitiに端を発する。これはウェブ上で簡単に落書きができるツールで、すでに7000人以上のユーザーがいる。このサービスのユーザー利用動向を見ていると、矢野氏は「I love ○○」と書く人が多いことに気づいた。そこで、このサービスのアイデアが生まれたということだ。

開発からリリースまで

 開発は予告.inと同時に進められた。実際の作業日数は1〜3日ほど。コストとしては、フリーのロゴやフォントを利用したのでほとんどかかっていないという。

 リリース後は各種メディアに取り上げられたこともあり、多くのユーザーを集めた。流入元としてはメディア以外に検索エンジン経由も多く、またブログパーツ、ブログなど複数の流入元からユーザーが訪れているとのこと。公開されているデザインは2600種以上で、非公開のものも含めると1万6000以上のデザインが作成されているという(リリースして1週間後の8月12日現在)。

 このシンプルな機能を活用し、ユーザーはクリエイティブなデザインを生み出している。たとえば、文字を足や頭に見立てたデザイン「yasai」や文字を顔に見立てた「一目惚れ?」など。

 これに関して矢野氏はこう述べる。「カスタマイズ性だけ確保しとけば、ユーザーは無限大に自由創作をしてくれる。ただ、ややこしいインターフェースだと使ってもらえないので、解説を見ないでも直感でわかるようなデザインを心がけている。自分自身で何度も利用し、気持ちいいか悪いかで判断している」とのことだ。

今後の展開

 このサイトで作成したデザインはTシャツにプリントし、購入することもできる。このアイデアは作り始める前は考えていなかったものの、作っていく過程で思いついたそうだ。「最初作るときは、後々の事は考えない。とにかくおもしろそうと思えば作ります。作るときにややこしいことを考えていたら、何もできないので。とりあれず世に出すことを最優先して細かいことはあとでやる!というスタンスです」とのこと。ただし、作成後は、かなり深く展開を考えるようだ。

 このTシャツデザイン機能の実装も早かった。思いつくと、paperboy&co.代表である家入一真氏にその旨を伝えた。そして、知り合いの会社を紹介してもらう。その日のうちに会いにいき、数日後には完成させたそうだ。このスピードは個人ならではの強みだろう。今後はMySpaceやFacebook用のアプリケーションとして提供していくことも検討している。またTシャツ以外にもジグソーパズルやカードなどの商品化も検討しているそうだ。

最後に

 最後に矢野氏のこのサービスに込める思いをお伝えしたい。「犯行予告とかするくらいなら、ここで大切な人に告白してほしいです。『死ね』や『殺す』より『愛してます!』の方が絶対良いです。本来、ウェブはこういう風に使う方がいいんだな、と改めて実感します」(矢野氏)

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