GoogleがAppleのiPhoneで使えるプロダクトをもう1つアップデートした。同社は米国時間8月7日、母国語を23カ国語に変換できる「Google Translate」の新バージョンを立ち上げた。
同サービスは、旅行中に外国語の会話集は持ち運びたくはないがiPhoneは持ち歩くという人たちにアピールするために改良された。アップデートについて書かれたブログで、GoogleのソフトウェアエンジニアであるAllen Hutchison氏は、最小限のデータを扱うようにしたと述べている。おかげで、外国にいる間に、大容量のデータ通信をしたせいで電話会社から高額な料金を請求されて破産に追い込まれる、という心配もない。Hutchison氏は、1Mバイトのデータダウンロードにつき約200〜400件の翻訳ができると書いている。1Kバイトあたりの通信料が0.005ドルぐらいであることを考えると、これならかなりの数の翻訳ができそうだ(もっとも料金は契約している電話会社によって異なるが)。
同ツールはユーザーが過去に行ったエントリーをすべて保存するため、ユーザーはページを開くたびに過去の翻訳を参照できる。データはiPhoneに保存されるため、後になって過去の翻訳を探し出すこともできるし、またデータを損なうことなく、別の言語に翻訳し直すこともできる。
また、同ツールを誰かとのコミュニケーションに使うときには、電話の文字コードの設定に対応した言語であれば、相手にもメッセージをタイプしてもらうことで、オンザフライで互いの言語を翻訳し合える。
まだGoogle TranslateのiPhoneバージョンで欠けているのは、ウェブサイトの翻訳機能と、すべての言葉の定義と一般的に使われる例文を表示できるような辞書機能である。特に前者の機能は、外出中に、地域のホテルや行きたい場所を探すのにとても便利だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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