Yahooが、ブックマークに説明を付けて保管し共有するソーシャルブックマーキングサービス「Delicious」を刷新した。スピードと使いやすさ、検索機能が向上したという。
Yahooは7月31日付の「delicious blog」で、スピードアップが実現したのは、動作が速く信頼性も高い新サーバシステムによるものだと説明している。「気づかれなかったかもしれないが、従来のバックエンドは500万ものユーザー負荷に音を上げそうになっていた」という。
ただ私自身について言えば、今回の刷新によって生産性が向上するとしたら、その半分は、サービス名の表記が変更されたおかげということになる。「del.icio.us」という従来の名称をタイプしようとしたときの打ち間違えがなくなるからだ。Yahooはサービス名を一般的な「Delicious」という表記に変えた。
「『del.icio.us』については、長年にわたり膨大な数の勘違いや綴り間違いを目にしてきた(たとえば、『de.licio.us』『del.icio.us.com』『del.licio.us』など)。delicious.comなら、サイトを見つけたり紹介したりといったことがもっと簡単になる」とYahooは述べている。今回の変更により、ユーザーはログインをやり直す必要が出てくる。
以前はブックマークについての説明文が255文字に制限されていて、この点で「Ma.gnolia」などのライバルの方が魅力的だったが、新しいDeliciousでは1000文字までに拡張されている。ただし、サイトのタグ付けに私が利用している「Firefox」のプラグインには、今のところまだ255文字の制限がある。
Yahooはプロフィールの統一に取り組んでいるが、新しいDeliciousのアカウントは「Flickr」や「Yahoo Mail」のアカウントとはまだ別のままだ。
Deliciousの創設者Joshua Schachter氏は、2008年6月にYahooを退社した。
変更点について、Yahooの公式な説明を引用しておこう。
スピード:新しいインフラストラクチャに移行し、すべてのページでスピードが改善された。新しいプラットフォームによってトラフィックの増加に対応でき、Deliciousの機敏な反応と信頼性を確保できる。
検索:より高速でより強力なものを目指して検索エンジンを徹底的に見直した。以前の検索は結果が返ってくるまで長い時間がかかっていたが、短時間で済むようになった。新しい検索エンジンは、より賢くソーシャルなものになっている。タグの1つを対象にその中で検索したり、ほかのユーザーの公開ブックマークや、ソーシャルネットワークの内部で検索したりできる。Deliciousのコミュニティー全体はもちろん、友人たちの経験や興味を活用することが簡単になったわけだ。
デザイン:最後に、ユーザビリティの改善と要望の多かったいくつかの機能(詳細表示のレベルを選択できるようにする、ブックマークのアルファベット順ソートなど)を追加するために、ユーザーインターフェースを新しくした。新しいデザインも精神においては従来のデザインと同様であることを目標としているので、長年にわたるユーザーも混乱なく移行できるはずだ。同時に、Deliciousを新しく利用する人にとっても習熟しやすいものであってほしいと考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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