Sirius Satellite RadioとXM Satellite Radioは米国時間7月29日、長い間待ち望んでいた合併を完了したと発表した。米国には衛星ラジオ局がSirius Satellite RadioとXM Satellite Radioの2社しかなく、2007年2月に合併計画を最初に発表して以来、1年5カ月にわたって当局の承認待ちの状態が続いていた。
合併後の社名はSirius XM Radioで、加入者は1850万人を超える。米国のラジオ業界全体では、年間売上ベースで第2位のラジオ局になる見通しだ。
Sirius XM Radioが提供するチャンネルは300以上で、Howard Stern氏やOprah Winfrey氏を起用して同局が独占的に放送する番組も含まれる。加入者は、好きな番組を選択するアラカルト形式の料金プランのほか、合併前に2社が提供していた複数の番組を特定のテーマでまとめたパッケージも選べる。
「より魅力的なパッケージと最良の音声娯楽コンテンツを提供することによって、加入者を増やす態勢が整う」と、新会社Sirius XM Radioの最高経営責任者(CEO)を務めるMel Karmazin氏は声明の中で述べた。
2008年初秋に開始予定の新番組は、新しい機器がなくても聴取できる。2社が以前に述べたように、加入者は現行のサービスプランを継続することが可能だ。
合併は、経費削減と相乗効果が目的だが、米国に2局しかない衛星ラジオ局の合併に、米連邦通信委員会(FCC)は懸念を示していた。FCCは7月25日に投票を行い、賛成3票と反対2票で合併を承認した。
旧XMの株主は、現在保有しているすべてのXM株を、XM株1株につきSirius XM Radio株4.6株の比率で交換する。新会社のティッカーシンボルは「SIRI」になる。Sirius XM Radioの本社はニューヨークで、完全子会社のXM Satellite Radioの本社はワシントンDCにとどまる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力