新規事業の1つであるFX(外国為替証拠金取引)事業の立ち上がりや、子会社群の想定以上の収益改善が寄与する。また、経営資源を集中させてきたアメーバブログ事業もページビュー数が株式市場の予想を大幅に上回って推移している。
みずほ証券ではサイバーエージェントの今期業績について、経常利益で45億5400万円(前期比11%減)程度まで増額修正されると予測している。
アメーバブログ事業では、7月23日に開始した新サービス「Amebaプレゼント」をスタートさせた。これはアメーバ上でブログを展開する有名人らにデジタルアイテムをプレゼントできるサービス。アメーバブログは2000人の有名人がブログを書き、1400万人の読者が閲覧している。同新サービスは今後、高利益率事業として収益への貢献が期待されている。
サイバーエージェントの利益はこれまで、ベンチャーキャピタル事業が大きなウェートを占めてきた。しかし今後は、インターネット広告事業やアメーバブログを含むメディア事業などのインターネット関連事業が主力になっていくとみられている。業績の安定感も評価の対象となっていきそうだ。
サイバーエージェント株は決算発表を前に上昇に転じ、5月に付けた年初来高値17万6000円をうかがう展開に進みつつある。新興市場屈指の人気株であるサイバーエージェントの上昇は、新興市場全般の底打ち、反転のけん引役としても期待されている。
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