ワシントン州レドモンド発--Microsoftは、米国時間7月24日の金融アナリスト会議で好評を得たことに意を強くしたようで、「Mojave Project」を正式な「Windows Vista」のマーケティングの取り組みに昇格させる計画に向けて前進することを決定した。
CNET Newsが他に先駆けて報じた通り、Microsoftは、Vistaに対して懐疑的な「Windows XP」ユーザーらと面談し、Windowsの秘密の新バージョンとして「Mojave」を紹介した。だが、Mojaveの正体はVistaだったのだ。Microsoftの幹部たちによると、結果は例外なく肯定的で、この実験に参加したユーザーらは、自分たちの使っていたのが実はVistaだと知らされたとき、驚きを隠せなかったという。
Microsoftは、この実験の模様を撮影したビデオを7月29日から公開する予定で、現在はその予告サイトが開設されている(以前に述べたとおり、Mojaveは過去2週間でMicrosoftの社内においてまとめられたプロジェクトであり、新たに同社の広告代理店となったCrispin Porter and Boguskyから出た広告キャンペーンではない)。
ビデオは見る者を引きつけ楽しませる内容だったが、7月24日のアナリスト会議で視聴した人たちに聞いたところ、少なくともその一部は、Vistaの初期のデモも良く見えたと指摘した。このビデオは、たとえば、ソフトウェアをインストールしたりホームネットワークに接続するときの様子を見せているわけではない。私の想像だが、実験の参加者たちはたぶん、頻繁に現れるユーザーアカウント制御(UAC)の通知に苦労することもなかったのではないか。
それでも、このプロジェクトは、Vistaのマーケティングを積極的に推進しようとするMicrosoftの前向きな姿勢を示している。同社の「Windows Vista Team Blog」では、7月25日の投稿で、大企業におけるVistaの普及に疑念を投げかけるForrester Researchの調査結果に対して、いつになく好戦的な姿勢を見せていた。
Vistaチームの一員であるChris Flores氏は同日、「ForresterはWindows Vistaに対して統合失調症的になっている」というタイトルでブログを投稿した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」